ブセファランドラ キシィ

ブセファランドラ
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特徴

一目見たら分かるような、葉脈がくっきりと浮き出る葉が特徴的な種類です。
ですが流通名が沢山あり、例を挙げるとアキレウス、スケルトンキング等です。
葉の色は黒と緑の物に分かれており、良くグリーンフォームとダークフォーム等で区別されています。
また葉の形も細葉や丸葉があるようです。
しかし葉の色や形の違いは個体によって違うのか、水上と水中で変化するのかはっきりとしていません。
季子氏本人が動画で語っているので確認してみてください。
動画内では同じ個体から種を取っても、緑葉と黒葉がどちらも出たようだと語っています。

キシィはほとんどの方が水上で管理しているようです。
水中で育成するのは難しいようで、水中化出来ても矮小化するようです。
自信のある方以外は水上育成が無難な気がします。(私は水中化に失敗しました)
ですが、日本最古の水草屋ではないかと言われているRootsさんで水中化した動画を見つけたので紹介します。

由来

季子氏がTB便で輸入されたのが最初です。
2011年8月に「Bucephalandra sp.”Kayulapis2″」としてリリースされました。
カユラピスは地域名で、2022年までにTB便として販売されたブセは6種類あり、発見順に番号が振られているようです。
つまりカユラピスエリアで2番目に発見された種類ということですね。
そして2014年に学名として記載が成され「Bucephalandra kishii “Kayulapis2” Sintang」に変更になっています。
季子氏の名前と掛けてキシィと名付けられたようです。
本人がブログで詳しく記事にしているので詳しく知りたい人は確認してみてください。

発見当時の記事
https://teamborneo.at.webry.info/201109/article_5.html

自生地の様子
https://teamborneo.at.webry.info/201209/article_5.html
https://teamborneo.at.webry.info/201209/article_9.html
https://teamborneo.at.webry.info/201405/article_6.html
https://teamborneo.at.webry.info/201803/article_5.html

育成記録

まず失敗例から話します。
ヤフオクでダークアキレウスの名前で入手しました。
水上葉の大株で届いたものを水中にドボン。
このころの自分は栄養が豊富な環境なら矮小化せずに水中化出来るかもと考えており、肥料多めの環境で育成しようとしていました。

手前の葉っぱはライトで色飛びしてしまいましたが、奥の葉を見てもらうと分かる通り綺麗な緑色をしていました。
茎も赤色ではっきりしており、美しいです。
この時に株を分けておけば良かったとかなり後悔しています。

結果を先に伝えていましたが、この段階では水中化は行けると思っていました。
水中に入れて一週間程経ちましたが葉の溶けも無く、写真の様に白くて太い根が生えてきたからです。
この時はこんなにしっかりした根が出てくるなら、栄養の要求量が高いのではないかと考えて液肥も規定より多めに与えていました。

二週間程経ち、雲行きが怪しくなりました。
葉は綺麗なままですが、茎の根本が痛み出しました。
水流に耐えられずに根本から折れてしまっています。
ですが根も伸び続けており、まだ何とかなると思っていました。

2か月半程経過しました。
お分かりの通り、頼みの綱の根も駄目になってしまいました。
太い根っこは途中で成長が止まり、更に透明になりました。
葉っぱも2枚しか残っていません。
根っこの可能性を信じてここまで来ましたが、流石に無理だということで水上に出しました。
しかしもう遅かったのか、茎からカビが生えてきて完全に駄目になってしまいました。

失敗した原因はいくつか考えられるのですが富栄養の環境で育成したことと、環境の変化のダメージが大きかったのではと考えています。
移動直後の栄養を吸収できない状態では、多すぎる栄養はストレスになるようです。
知らず知らずのうちにダメージを与えてしまっていました。
また茎が腐るようにして枯れてしまったので、エアレーションもあった方が良かったと思います。
CO2添加はしていませんでしたが、シャワーパイプを水面に向けているだけでした。
今度挑戦するときは、何とかして茎が腐らないようにしないといけませんね。

しかし、振り返ると勿体ないことをしました…。

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現在育成している個体がこちらです。
赤軸で黒い葉にピンクっぽい新芽が綺麗ですね。
密閉容器で薄くソイルを敷いた上にミズゴケを詰めて育成しています。
ここに移してから葉っぱが4枚程増えました。
この個体が株分け出来る位に成長したら、もう一度水中化にチャレンジしたいと思っています。
進捗がありましたら記事を更新していきます。

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